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資格の種類

 
 資格を種類別に分けてみると、大きく分けて国家資格と公的資格と民間資格の三つに分けられます。

国家資格というのは、国家が法律に基づいて実施する試験などによって、個人の知識や技能がある一定の水準に達していることを国家が認定し、認定された個人には国家の権限に基づいた特定の行為を行なうことが許可されますが、その許可された者に与えられる特定の職務に従事することのできる資格のことを言います。

国家資格には、医師や弁護士などの特定の業務を行なうにあたって、特定の資格を取得している者だけが従事することができ、資格がなければその業務を行うことが禁止されている業務独占資格、また業務そのものは資格がなくても行うことができますが、資格取得者以外の者がその資格を名乗ることが法律によって禁止された中小企業診断士などの資格がある名称独占資格、そしてある特定の事業を行う際に、その企業や事業所に資格保持者を必ず置かなければならないと法律で定められている必置資格の三つの種類があります。

これら国家資格の特徴としては、取得に当たっては多少の難しさがありますが、国家によってその職業的地位の保障を受けているため、社会的に信用度が高いという点にあります。

民間資格とは、民間の団体や企業が独自の審査基準を設けて任意で与える資格のことを言いますが、その種類には公益事業を目的とする財団法人や社団法人、商工会議所が認定するものから一般の企業や学校で発行しているものまでと、幅広い分野に渡った多種多様なものがあります。

民間資格には国家資格と同じように、国家の認定を受け社会的認知度を得ていたり、直接職業と結びついた資格もありますが、信用度や知名度において十分でないものもあり、それらの水準が高く、また価値のある資格であればあるほど取得は難しいものとなってきます。

ただ民間資格の場合は、法律による規制がはっきりと制度化されていないため、資格が有効かという点において多少疑わしいと思えるようなものもあります。

国家資格と民間資格の一番大きな違いは、このような法律による裏付けが国家資格にはあるという点です。

また三つ目の公的資格というのは、国家の行政機関であり、内閣の下に位置する中央省庁によって認定された審査基準を土台として、民間の団体や公益法人の実施する試験によって与えられる、国家資格と民間資格の間に位置づけられた資格のことを言います。
この資格の特徴は、資格保持者はその実力は認められますが、特に何か特別な権限が与えられるというわけではありません。

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